ロボ宙, Last Moments / TODAY, last moments NOW (edit) [New 7 Inch]
INTERFERON(インターフェロン)名義でnOrikOソロ・プロジェクトPOiSON GiRL FRiENDの退廃ハウシーなミックス、和レアリック・ディスクガイドにもセレクトさせて頂いております「Slave To The Computer (Interferon’s Machinery Mix)」を手掛けたハゼモトキヨシのソロ・プロジェクトSigh Society。本作は2018年アルバム『Diversified』に収録されていたシンセ・バレアリック・テクノ「Last Moments」を、密林ダブ・グループKING OF OPUS(キング・オブ・オーパス)に在籍したEL-QUANGOと共にナウ改変。オリジナルを蕩けさせ、トロピカル・ヒート手法なマニュエル・ゲッチング・アシュラ~ローファイになったウォリー・バダロウ?を彷彿とさせる遠景エレクトリック・チャカポコ・エキゾ・サウンド、アンビエント・テクノ発架空コンパス・ポイント経由のリゾート寄りメロウ・ダウンビートに。宇宙空間に漂うコロニーでの日常生活一コマSF的映像が何故か思い浮かぶロボ宙によるラップ・バージョン「TODAY」、そしてラスト・モーメンツ名義によるほんのりギター浮遊フューチャー・アンドロイドなスムース・インスト・バージョン「last moments NOW (edit)」のダブル・サイダー両A面シングル。
『本レーベルは元King Of Opusで、下北沢の伝説的クラブ〈スリッツ〉の元店員でもある、EL-QUANGOが立ち上げたもので、本作がファースト・リリースとなる。
内容は両面ともに、レゲエの“ヴァージョン”文化を彷彿とさせる、同ネタ・トラックの“ワンウェイ”なシングルで、ロボ宙をフィーチャーした「TODAY」&インスト・別ヴァージョンなLast Moments名義の「last moments NOW (edit)」。
この両面の元トラックとなったのは、Sigh Societyの2018年の作品『Diversified』(OTOTOYでも配信中)収録の「Last Moment」。Sigh Societyはハゼモトキヨシのプロジェクトで、その正体は、1990年代初頭のジャパニーズ・テクノ・シーン黎明期からPC-8やMUTRONといったプロジェクトで活躍してきたアーティストだ。例えば、最近初期音源のコンピ・リリースで話題となった〈TRANSONIC〉からの、Interferon名義の『Seance-Room Music』はまさにアルバム・サイズの国産テクノの最重要作のひとつと言えるだろう(件のレーベル初期音源コンピ『TRANSONIC RECORDS FROM 1994 TO 1995』にも、楽曲が収録されている)。と、ちょっと話題が脇道にそれたが、本作は前述のようにそんなSigh Society作品をEL-QUANGOが新たなアレンジへと“ヴァージョン”して生まれたワン・ウェイな2曲となる。
本7インチを皮切りに、〈Search of MANY〉では新作、そしてマル秘アーカイヴも含めて、今後のリリースを考えている模様だ。
(河村)
まるでアーリー・ハウスの秀作を聴いた時の様な、ノスタルジックもフレッシュな、ベースラインとビートの隙間に漂う、銀河飯店、スクラッピンから2021年トゥデイへと続くロボ宙からの最高なワン・オブ・ジ・アンサー。フレイバー・オブ・下北オール・イン・ザ・ミックスはサーチ・オブ・メニーへと今、続く。
山下直樹(ex. 下北沢ZOO/SLITS)
この2曲を聴いたマジアレ太カヒRAWの表情が、本当見たかった。
EL-QUANGO(Search of MANY, WKOV)』
El-Quango & Oqysy / Throbbing Waves [New CD-R]
新レーベル「Seach of MANY」を発足させたEL-QUANGOとdj置石によるズブズブ・レフティ暗黒ハウス・ミックスも入荷しており〼併せてゼヒ。ヨロシクオネガイイタシマス。